ドラムに興味があるけど、何から手を付ければいいか分からない。

そんな方は多いと思います。 

演奏してみたいけど、『気軽に練習できなさそう』『自分は何を購入したらいいのか』『手と足をバラバラに動かせるようになるのか』『すごく保管場所に困りそう』

・・・などなど、手を付ける前に見えない壁を考えてしまい、手をつけにくい楽器だと感じます。 

この記事でこれからわかりやすく解説していきますので、そんな壁が少しでもなくなり、楽しく演奏できるようになれば嬉しいです。 

何を揃えればいいのか? 

ドラムは基本的に『練習スタジオ』『ライブハウス』など、ドラムが演奏できる環境では備え付けで置いてある事がほとんどです。

つまり、『スティック』さえあれば身体ひとつで演奏場所に向かえる、とても身軽なパートなのです。 

もしドラムに慣れてきたら、『ペダル』もお気に入りのものを使いましょう。

スティックの選び方

スティックは、次の要素を見て選びます。

【チップ(先端)の形】

【長さ】

【太さ】

【重さ】

【硬さ】

それぞれ腕の長さや、手の大きさが違うので、自分に合ったサイズを選べれば問題ないのですが、先ずは【材質】から選ぶのがよいと思います。 

【材質】は主に『ヒッコリー』『メイプル』『オーク』と3種類があり、始めは最もポピュラーで丁度良い硬さの『ヒッコリー』がオススメです。 

多くのドラムショップでは、スティック売り場の前に練習パットと計量器が置いてあります。

軽く振って試して、気に入った物を購入する事も可能ですし、計った重さを覚え、次回はそれを参考に購入することもできます。 

ペダルの選び方

『ペダル』に関しては、いきなり焦って購入する必要はありません。

練習スタジオには備え付けで常備されているので、先ずは本物の『ペダル』を踏んでみて、同じメーカーの物を選ぶのもおすすめですし、あるいは好きなプレイヤーが使っている物を選ぶのも選択の一つです。 

ペダルに関しては、『バネ』の張り具合や足を置くフットボードの角度など、かなり細かく調整できますので、踏み心地の『重い』『軽い』は変えられます。 

こちらも店頭で試奏できる所が多いので、色んなメーカーのものを試して気に入ったのを購入するといいでしょう。 

同じメーカーでの金額による差は勿論ありますが、『安い物=ダメなもの』ではなく、自分に合った物であれば問題ありません。 

ただ、金額が高い上位機種は『調整できる範囲』が多くなっている事が多いので、ご参考までに。 

手と足をバラバラに動かせるようになるのか 

ドラムを始めたら、まず『スティック』を振る事からスタートしましょう。 

一見、全身がバラバラに動いているように見えますが、基本のビートは、手足が揃うところがありますので、それを意識しながら練習すると、すぐに身につきます。

『バラバラに動かす』と考えず、『全部で一つの動き』と考えてみましょう。

そのためには、最初に両手をしっかり動かせるようにしましょう。

練習パット、雑誌、タオル等、叩ける物であればまずは何でも問題ありません。 

そして、メトロノームをテンポ90ぐらいに設定して、『右、左、右、左』と交互に8分音符、16分音符と振りましょう。 

(メトロノームがない場合は「ゆっくりな曲」に合わせても大丈夫ですが、細かくテンポが調整できるメトロノームは今後の練習に必ず役立ちます。持っていても損はないでしょう。)  

このとき、メトロノームの「ピッ」「ピッ」に合わせ、左足を爪先を付けたまま、かかとを4分音符で動かすようにしましょう。

右からスタートした場合、8分音符であれば『左足を下ろす時と右手』が一緒になります。 

慣れてきたら、『左、右、左、右』と左手からスタートすればさらに良いでしょう。 

楽譜の読み方

ドラムも、五線譜に音符を書いて楽譜を作りますが、他の多くの楽器と違い、音符の高さは楽器を表します。

いろいろ書き方の流派がありますが、フォニムでは次のような書き方をしています。

たくさん出てきて大変ですが、良く使う楽器は大体決まっていますので、慣れるのは他の楽器に比べれば速いでしょう。

リズムを読むときは、拍の位置を見失わないことが大切です。

まずは、ハイハットシンバル・スネアドラム・バスドラムの3つの楽器の位置を覚えて、拍に数字を振りましょう。

そして、ドラムを叩く前に「ドンタンドンタン」のように口でリズムを取ると、演奏が簡単になります。

基本のパターンを演奏してみよう 

ドラムは他の楽器と違い、『コード進行』や『メロディ』を演奏する必要がないので、「コードが鳴らせない…」といったことでつまづく事はありません。

つまり8ビートが叩ければ、ほとんどの曲を演奏できる強みがあります。

この譜面を見たとき、「8ビートだから、1小節で右手は8分音符で刻んで、バスドラムは4音符で1拍目と3拍目と……」という感じで考えてしまうと、難しくなってしまいます。

実際の所、『右手と右足が一緒に動く→右手だけが動く→右手と左手が一緒に動く→右手だけが動く』の繰り返しなので、ゆっくり動きを覚えてから、その後メトロノームや曲に合わせる作業をすると、スムーズに基本ビートが身体に入って行きます。

決して速いテンポで始めず、ゆっくりから繰り返し身体で覚えていきます。

最終的に持続できるようになれば、他のビートのバリエーションもすぐに身体に馴染ませられるでしょう。

どこで演奏すればいいのか 

現在では、お得な【個人練習】のプランを多くのスタジオが取り入れており、たとえば当日〜希望の利用時間から24時間を切っていたら予約が取れるといったシステムがあります。

(場所によっては前日の21時以降や3日前からでも予約が取れる所もあります!) 

料金も1時間あたり¥500~850と、通常のスタジオ料金より、かなりリーズナブルに場所を提供しているので、『自宅で練習ができない』方も予約さえとれれば、気軽にドラムが叩けます。 

※ご予約の際は【個人練習】とお伝えすることを忘れずに!

レミオロメンのドラマー神宮司治による本格的で親しみやすいレッスン。贅沢すぎる内容でドラムを楽しめます。