コンサートやテレビで見かけるヴァイオリン。
最も人の声の特徴に近い音を奏でるとも言われ、オーケストラをリードする、あこがれの楽器です。
しかし「弾いてみたい!」と思ったところで、
何を揃えて良いのか・・・?
どうやって始めれば良いのか・・・?
分からないことばかりの方も多いのではないでしょうか。
ヴァイオリンの教室と先生の見つけ方について特集します。詳しく見ていきましょう!
ヴァイオリン教室の3タイプ
まず、ヴァイオリンの教室のタイプには大まかに
①楽器店の系列の教室
②独立運営の教室
③個人で開業している教室
の3パターンがあります。
それぞれの長所・短所について比較していきましょう。
①楽器店の系列の音楽教室
◎大きな駅周辺にはほとんど必ず出店している。
◎所属する先生がたくさんいるため、相性があわなかった場合、他の曜日の先生に変更がしやすい。
◎カリキュラム・教材が統一されているので、全国どの教室でも一定の品質でレッスンを受けられる。
◎楽器店が併設されていたり、スタッフが常駐しているので、教材の購入などに便利。
△基本的に「●曜の●時」というふうに曜日と時間が固定されるので、生活リズムが変わらない人にオススメ。
△マニュアル化されているため、欠席・振替の融通がきかないこともある。
△中間マージンが入るので、価格が一般的に高め。
②独立運営の音楽教室
◎大手の音楽教室に比べて、レッスンのやり方や内容についていろいろな融通をしてくれやすい。
◎地域に根ざした交流の機会が多くあるなど、教室が独自に打ち出している特色がある。
△基本的に「●曜の●時」というふうに曜日と時間が固定されるので、生活リズムが変わらない人にオススメ。
△システム・雰囲気が教室ごとに大きく違うので、自分のやりたいことに合っているかよく検討して選ぶ必要がある。
③個人で開業している教室
◎大手の音楽教室のようなマニュアルやルールが無いので、先生のオリジナリティが楽しめる。
レッスン内容についての要望も柔軟に対応してくれる。
◎価格設定が良心的なことが多い。
◎常駐スタッフなどのあいだに入る窓口がないので、先生との距離感が近い。
△レッスン料は現金などで支払うことが多く面倒な場合も。
△先生との関係が密なので、レッスンを減らす・辞めるなどと言いづらいかもしれない。
△生徒数によっては発表会などの機会がないこともある。
△指導力が信頼されて、音楽高校・音楽大学を目指す生徒さんばかりが集まる先生もいるので、思ったよりストイックな環境の可能性も!
以上がヴァイオリン教室の大きなタイプ分けです。
何から調べ始めれば良い?
まずは「ヴァイオリン レッスン」でネット検索してみましょう。
たくさんの先生や、教室の広告が出てきます。
簡単な経歴や写真が載っていることが多いですが、それを見てもなかなか相性まではわかりません。
多すぎて絞り込めないときのおすすめは、ブログ・SNS・Youtubeなどに注目することです。
最近では、自分の演奏や活動、考えていることなどを、ネット上で発信しているヴァイオリニストがたくさんいます。
先生たちのよりリアルな指導内容が覗けるので、教室選びに迷ったときの決め手にするのもおすすめです!
体験レッスンに行ったら何に注目すればいい?
どの先生にも共通していえる事ですが、まずは以下のようなことを先生に伝えると、スムーズに体験レッスンが進むと思います。
・音楽の経験の有無を詳しく伝える
ー楽譜が読めるかどうか?よく音楽を聴くかどうか?学校の音楽の授業は好きだったか?etc..
・弾きたいジャンル
ークラシックの基礎をやりたいのか、あるいは流行曲や自分の好きな曲を弾けるようになりたいのか
・いまの時点の最終目標
ーアマチュアのオーケストラに入りたい、みんなの前で弾きたいなど
このあたりを伝えると、よく配慮してレッスン内容を提案してくれる先生もいるので、ぜひ自分の中で整理しておきましょう。
さて、初回の体験レッスンが始まったら、先生がこちらの要望をよく汲みとってレッスンを構成してくれているか?を、確認しましょう。
具体的に言うと、あなたが「こういう曲を弾きたい」と伝えたら、「それを弾くには、こういう練習をして、次にこれとこれが出来るようになると弾けるよ」。
あるいは、「まだまだ難しいけど、少し簡単にアレンジされた楽譜があるから早く取り組むことも出来るよ」などなど…。
こういったことを積極的に提案してくれるかは、先生を選ぶ重要なポイントになると思います!
最初の先生が大切な、ヴァイオリンならではの理由
ヴァイオリンはピアノなどと違って、初日からすらすら音を出せるタイプの楽器ではありません。
なので、慣れるまではどうしても不安定な音程で、プルプル震えるような音が鳴ったりもします。
教室の雰囲気によっては、緊張してしまうかもしれません。
先生が初心者の指導によく慣れていれば、簡単に伴奏をつけてくれたり、一緒に弾いてくれたり、目標になる模範演奏を聞かせてくれたりして、安心して順調に上達することができるはずです。
そのような緊張をほぐそうとしてくれる配慮も、先生選びに大切な事だと思います。
グループレッスンと個人レッスン、どちらが良い?
個人レッスンでは、マンツーマンで教材を進めていきます。
細かい質問もしやすく、相談もしやすい。
先生側も余裕を持って、答えられます。
グループレッスンでは、人と一緒に弾けるのが楽しかったり、
同じ目標の仲間を見つける場になり、モチベーションが上がります。
マンツーマンだと緊張してしまう方は、グループレッスンだとリラックス出来るかもしれません。
ヴァイオリンレッスンの受講パターン
教室のタイプに注目して見てきましたが、その中で受講パターンも3種類に分けられます。
①教室に出向いてレッスンを受ける
②自宅に出張してもらってレッスンを受ける
③最近では、移動時間もかからず都合の良い時間に受けられる「オンラインレッスン」もあります!
それぞれについて、見ていきましょう。
①教室レッスン
教室や先生の自宅、または外部の施設を借りる、一般的なパターンです。
職場や学校帰りにレッスンに向かう場合は、楽器を職場や学校に持っていく難点があります。
扱い注意の貴重品なうえ、場所をとるものなので、ロッカーなどの置き場がちゃんと確保出来ると安心です。
また教室の場合、子供の教室が併設されていたり、色々な方が集まる場ですので、そこに向き不向きがあるかもしれません。
②出張レッスン
先生に、自宅に来てもらってのレッスンです。
自宅にいなくてはいけない方や、楽器を持っての移動に疲れてしまいそうな方におすすめです。
教室レッスンでよくある「次の生徒さんが部屋の外で待ってるから、早く片付けなくちゃ…」という焦りが無いので、レッスン後のお話や相談もしやすいです。
交通費をプラスしてお支払いする分、システムによっては価格が上がる可能性があります。
③オンラインレッスン
オンラインで動画を見て、自分の演奏を音声や映像で送り返してアドバイスをもらう、新しいレッスンスタイル。
空いた時間を見つけて、レッスンを受けられます。
初心者ではツテが無いような、実力のあるスター講師にいきなり習いやすいこともメリットです!
まとめ
筆者もヴァイオリン歴25年になりますが、その間に師事した3人の恩師とは、
かなり濃密な時間を過ごしました。
・どんなにストイックに練習しても、あえて常に厳しかった先生
・反抗期に習っていたので、とても困らせてしまった先生
・どんな細かい指導でもその都度感動させられてしまった先生
とにかく三者三様、一生懸命に向き合ってくださったので、どの先生からも、音楽だけでなく人間的に大いに学びがありました。
最終的には、その先生が「どれだけ一生懸命向き合ってくれるか」が大事だと思います。
いろいろな要素を見てきましたが、自分のライフスタイルや習う目的をしっかり整理することで、より自分にぴったりなレッスンのスタイルが見えてきます。
みなさんが素敵なレッスンと出会えますように!
Kana Honda
________________________________________________
編集部より
Phonim Music(フォニム)では、ふつうはごく限られた教室でしか受けられないトップ講師の贅沢なレッスンが、どこでも、手頃な価格で、限りなく教室に近いかたちで受講できます!
①撮影スタジオで収録されたレッスンを視聴する
②演奏をスマートフォンやパソコンで録音して送ることでアドバイスを受ける
というレッスンスタイルですので、
①コストパフォーマンスが高い
(月額1,980円で、近くの教室では見つからない一流講師の贅沢なレッスンが受けられます。劇場で公演を観るよりネットフリックスやHulu、Amazonプライムビデオなどで視聴するのがお安いのと同じです!もちろん、どちらがオススメかはライフスタイルや目的によります。)
②受講時間の制約がありません
(深夜でも早朝でも部屋着で(!)リラックスして進められます。毎週の教室通いが大変な方、自宅で落ち着いて音楽に向き合ってみたい方にはベストチョイスです。)
③実証済みの優れたカリキュラムでレッスンが受けられます
(たくさんの人が体験して練りに練られたカリキュラムなので、効率的に上達できます。)
また、これまでなかなか無かった「1ヶ月から」「送料無料で」「詳しくなくても必要なものがフルセットで届く」楽器レンタルオプションサービス“Phonim Instruments”もあります(月々4,820円から)。
とてもハードルが低くて、なおかつ本格的なカリキュラムが受けられるので、本当に音楽をやるのが初めてでレッスン選びに迷っている方にもおすすめです!
________________________________________________